1/30シンポ 報告 ~小沢一郎議員を支援する会より~

2021(令和3)年1月30日シンポジウム

「現在の日本政治の混迷を打開し、真の民主主義を実現するために、何をすべきか?」のご報告

 

1、当日のご報告と御礼 

  厳寒の本年1月30日(土)、豊島区民センター7階大会議室において、当会のシンポジウムが3年ぶりに開催されました。

昨年春以来、終息の気配を見せないコロナ禍の中、従来のような会場集合型のシンポジウム開催が困難なため、極く一部の会場参加と他はZoom会議方式でのシンポジウムとなりました。

当会としては初のZoom会議方式でのシンポジウムのため、多々不都合があり、参加者の皆様に大変ご迷惑をお掛けしてしまいましたことを、ここで改めてお詫び申し上げます。

とはいえ、当日の参加者は以下のとおりで、コロナ禍の中でのシンポジウムとしては、上々の出来であったと安堵しております。

会場参加           15名

Zoom参加         72名

他に、岩上安身さんの運営される「IWJ」が当日、シンポジウムを取材の上、ツイキャスで配信して下さいました。

この視聴者が当日300名以上あったとのことです。

当日は白井 聡先生のご講演の外に、小沢一郎議員のメッセージ参加を初め、多数の現役国会議員や山崎行太郎先生などの参加を頂き、大変貴重なご意見を拝聴することができました。

講師の方、参加者の皆様全員に、この場を借りて深く感謝致します。

コロナ禍がいつ終息するか判らない状況の中で、これからも、こうした形式でのシンポジウムを開催する必要があると思います。

その節は、今回の経験を生かして、より充実したものをお届けしたいと思います。

今後も引き続きご支援、ご協力をお寄せ下さるようお願い致します。

以下、当日の講演の内容を順次ご紹介します。

 

2、講演の内容(要 旨)  

 (1) 白井 聡 先生(京都精華女子大学准教授)

  ① 日本政治の現状、統治の崩壊

    コロナ禍の対応をめぐる政権の無能、無方策。

    何ら開催の必要性もなく、開催条件もない東京オリンピックの開催に突き進む危険性。

    安倍政権の8年間で常態化した政治の腐敗。

  ② 2009年の政権交代の失敗と2012年体制の成立

    55年体制の失敗を克服し、日本に政権交代可能な二大政党制の確立を目指して、2009年民主党政権が成立した。

しかし、民主党政権は、新自由主義か社民主義か、対米従属か対米自立か、について思想的に混迷し、官僚との無駄な対立、小沢一郎潰しに熱中の挙げ句自壊してしまい、その後安倍一強体制を許し、二大政党制確立は夢となってしまった。

  ③ 現状打開のための現状認識

    日本は、1945年の敗戦によって、それまでの天皇制から対米従属へと国体を変更した。

明治維新から終戦まで続いた天皇制国体は、1945年の終戦で一度死に、1945年からの対米従属国体は対米自立によって再度死ぬべき運命にある。

アメリカでトランプが代表する共和党政治が終りを告げたのと符合して、日本では自民党的政権が終焉すべき時にきている。

  ④ 日本の新しい政治の根本原理

    そもそも「国家のために国民がある」のではなく、「国民のために国家がある」という国民主権の原理を国民すべてが認識すべきである。

天皇制国家観であった「天皇は国民の父、国民は天皇の子」という家族国家観を排し、人間としての主体性を認知し、これを発現するような国家観、社会観を持つ必要がある。

そして、天皇(又は権力者)に近い者が利益を得る、という「権力への近さ」を中心とする政治ではなく、「公正性」を重んじる社会を目指すべきである。

  ⑤ 何をすべきか

課題は多々あるとしても、先ずは国民の知的、道徳的劣化とここから来る意気消沈から脱却するために、国のあり方、社会の築き方についての基本的原理を国民に示すとともに、政治の公正性と透明性を強くアピールする必要がある。

その上で具体的な課題として少子化問題、環境政策=産業政策、地方衰退、社会的分断(ネトウヨの治療)等を掲げるとともに、根本的な行政改革、民主化(司法、警察、公務員人事、特別会計、情報公開、大臣のスペシャリスト化、等々)を掲げるべきである。

  ⑥ 具体的な戦術 

兎にも角にも、先ずは次回の総選挙においてなんとしても勝利することである。

そのためには、現職議員を初め、すべての候補者が相当の覚悟を持って闘う必要がある。

その場合、立憲民主党などは身体の毛細血管ともいうべき地方組織の弱い者が多いので、そうした組織を早急に作り上げることと、地方組織を持つ共産党ともしっかり共闘体制を作る必要がある。

そして政権獲得後には、先ず改革の一丁目一番地であるコロナ対策をきちんと行ない、更には安倍晋三とその取り巻き連中の不法行為をしっかり訴追、投獄し、辺野古基地の建設を即時にストップすることである。

その場合に改めて敵対、抵抗するであろう敵のプロバガンダ機関や反動勢力を早期に破壊することが、2009年政権の轍を踏まないためにも必要である。

  ⑦ 今度こそ失敗はできない 

万一、再度失敗を犯せば、最早、日本の民主主義は二度と立ち直れないであろう。 

 (2) 小沢一郎議員のメッセージ

今年こそ決戦の年、即ち政権交代、政権奪還の年である。

大きな目標に向って心身ともに快調であり、充実した決意を持って過している。

安部元総理も菅総理も国民の生活を顧みない自分勝手で、自分達に都合の良い政治をしてきているが、このようなことを許してはならない。

今やコロナ禍で世界も日本も大変な状況であるが、日本の政府は、緊急事態宣言を出すなど、場当たり的なことしかやっていないため、コロナ禍は収まる気配がない。

私が1年前から言っているように、すべての国民にPCR検査を受けて貰い、陽性の者だけを隔離し、陰性の者は通常の生活をすれば何ら問題はない。

今からでもそれは十分できることである。

ところが、政権、内閣の中には利権のためにPCR検査をやりたがらない者がいる。

そのため、日本の検査数は世界で最も少ない水準になっている。

そのように今の日本は陰湿でドンドン悪い方向に向っている。

これだけ、自公、政府が悪いことをしている状態を変えるためには、なんとしても今度の選挙で政権交代を果さないといけない。

我が党(立憲民主党)も漸く一本化して国民の期待に応えられる状態になった。

次の総選挙まで1年もないが、4月には補充選挙もある。

これだけ自公が悪政を続けているので、本来ならば野党が圧勝しなくてはおかしい筈であるが、まだそこまで明確には見えていない。

我々が政権をとって「国民の生活が第一」の政治を担う決意を強く持つべきである。

民主主義の原点は選挙にある。

選挙に背を向ける人もいるが、国民は選挙によってしか主権を行使する方法はない。

選挙で勝てば、その後何年かは政権を担当できるのだから、安倍元総理がトンデモないことをやっても止める手立てはない。

だから、とに角国民の皆に選挙に行って貰うようお願いしないといけない。

2009年の総選挙では投票率70パーセントで(民主党が政権をとった)あったが、その後は20パーセントも減少して投票率50パーセントの状態である。

票にすると約2000万票が減少している。

この票が投票されれば、内7~8割は自公に批判的な票であるから、当然我々が勝利する。

従って、是非多くの人に声をかけて、選挙に行って投票するようお願いして欲しい。

私も政権交代に向けて一層頑張るので、皆さんの力強い支援をお願いしたい。

 

以 上

 

小沢一郎議員を支援する会     

代表世話人 伊  東     章

 

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